僕は自分の声が好きではありません。最近ではオンライン会議も多く、その録画を見る機会も増えてきました。会議の録画を確認する中で、自分の声を聴くと不快感を感じてしまいます。特にカメラをオフにしたオンライン会議は、声の印象のみが情報を伝達する手段となっており、声が人生を左右するほど大きなものと感じるようになってきました。そこで、これから声を学び、表現方法を学んでいこうと考えています。本書もそのうちの一つとして手に取った一冊です。皆さんも、自分の声と向き合うきっかけとしておすすめします。
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概要
ジャンル :自己啓発
著書 :一流の人、なぜ話し方より「声」を大切にするのか
著者 :近藤奈々著
発行日 :2018年8月5日
発行所 :株式会社アスコム
おすすめ度:★★★☆☆
著者略歴
近藤奈々
2003年からヴォイストレーニングとフィットネスを融合した新しいスタイルのトレーニングの研究をはじめ、医療関係者、プロスポーツ選手、シンガー、俳優等々の協力を得て独自のメソッドを開発。現在では、数多くの有名シンガー、俳優、声優、アナウンサーから、一般のOLまで、幅広くレッスンを行っている。年々生徒数が増え、現在ではキャンセル待ちになるほど、申し込みが殺到している。
本書の要点
メラビアンの法則とは、人と人がコミュニケーションを図る際、言語情報7%、聴覚情報38%、視覚情報55%、という割合で影響を与えていることを示した心理学上の法則です。ですから、一流と呼ばれる人たちほど、「声」がどれだけ重要なものか知っています。この人生を変える最強の武器である「いい声」は、誰でも姿勢ひとつで手に入るのです。人間の体は楽器を同じなので、体の中でしっかり響かせる姿勢をできれば誰でもいい声を出すことができるようになります。
本書は、いい声を出すために、良い姿勢をを作ることに特化した内容となっており、様々なストレッチを紹介しています。写真を交え非常にわかりやすい解説がされています、姿勢の改善にもなりますので、手に取ってみてはいかがでしょうか。
人を惹きつけるいい声とは
- 芯のある力強い声
- よく通る声
- 明るく元気な声
- かすれたり割れたりせず、良く響く声
- 滑舌の良い声
要約
正しい姿勢の作り方
いい声が出る正しい姿勢になるために、一番大事なことは重心の位置。「耳、肩、腰、くるぶし」をまっすぐなラインでつなげるような姿勢を作る必要があります。
- くるぶし重心で立つ
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足の指を上げて後ろ重心で立ちます
- 座った姿勢では、座骨に体重を乗せて座る
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椅子に浅めに腰かけ、座骨を座面にあて、上半身をのせて座ります
音を共鳴させる
姿勢を正すことでしっかり音が共鳴するようになります。声帯を通った息が軟口蓋にしっかり当たるようになると声帯の振動が、口や鼻などにある空洞を使って共鳴し響く声となります。軟口蓋とは舌先で口の奥の上をつつくと柔らかい感触のある部分です。「肺から出された息を軟口蓋に当てる」これが簡単にできてしまう方法が、正しい姿勢を作る事なのです。
- 肺から出された息を軟口蓋に当てる
- いい声は体の後ろ側を通って作られる
- たっぷり息を吸い込む(正しい姿勢では、お尻の後ろあたりまで息が入る感覚)
正しい姿勢を作るためのストレッチ
- 足首回し
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椅子に座り、左右の足首を1周2秒くらいかけてゆっくり回します。左右20回
- 股関節ストレッチ
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両足を開いて立ち背筋を伸ばしたまま上下に10回揺らします。
- 肩回しストレッチ
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片側ずつ腕を上げて回していきます。腕が真上に向いたところでキープ。後ろは小指から動かすことを意識します。5回
- 首ストレッチ
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舌を出したまま、上下左右格秒間キープします。3回
- 体幹伸ばしストレッチ
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手を組んで手のひらを前に向けるように両腕を前に出します。前上左右格10秒キープします。1セット
まとめ
本書は、写真を多用し、非常にわかりやすい内容となっております。僕もこの著書を片手に、姿勢作りを実施してみようと思います。ぜひ、皆さんもお手に取ってみてはいかがでしょうか。
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